香椎宮古宮のお隣が西尾さんのお宅。立派な宮形とともに奥様貴代子さんの油絵が目に飛び込んできます。絵画との運命的な出会いは五十を過ぎてからで受賞経験もある腕前。奇跡や偶然を信じる謙虚な姿勢が印象深いです。
神棚の手入れは大切な日課、毎月1日・15日には榊を取り替えます。かつては赤飯も炊いていました。大晦日は、家族一同が神棚の前にそろって一年を感謝し新年を祈るそうです。「日々のお手入れは大変なことではなく、むしろうれしいこと。」お供えするこだわりのおひねりを嬉々として話す姿は、おままごとが楽しくてしょうがない少女のよう。貴代子さんにとって、神棚の世話は日々を彩る楽しみです。たくさんの美しい絵に囲まれた神棚の奥で、神様たちも微笑んでいます。